あなたのその観察意識だけが実態であり、肉体は永続的な実態物ではありません。
ゆえに、幻なのです。
あなたがいまここで何かに気づけば、この時点で別の肉体を投影しはじめます。
あなたの「今」の意識のあり方や信念を投影したものが肉体です。
あなたの意識が映写機で、肉体が実感のためのスクリーンですから、スクリーンの方をなんとかしようとしても変わらないわけです。
たとえば、あなたが「頭痛のときはアスピリン薬が一番効く」という信念を持っていれば、ヒーリングでなんとかしようとするよりも、アスピリンを飲んだ方が早い、という体験をします。
そういう信念はただ信念としてあるだけですから、変える必要がなければ変えなくていい。
どうしても変えたいんだ!と思ったなら、そのときからそういう意識の体験が始まるのでしょうけれど、その信念を変えるのに10年無理する、というのなら、それはそれであるがまま受け取っておいた方が、楽に生きられる、ということもあります。
ひとりの医師がいて、同じ症状で同じ処方をしても、治る人と治らない人がいたりします。
同じ民間療法を受けても、改善する人とそうでない人がいます。
その結果、たとえば「あの医師は腕利きだ(やぶだ)」「この薬は大勢の(少数の)患者に効く」「あの療法は効く(効かない)」「私はこういう体質だ」という結論を出したりもします。
でもそれは「事実」というよりも、「今の私の意識は、こういう信念を持っている」ということのフィードバックにすぎません。
そういう体験を通して、自分という意識を観察しているわけですね。
肉体は、あなたの持つ観念や信念を映し出す、フィードバックのための体感型スクリーンです!
肉体は、いまここの意識が創り出す無数の「点」によってできています。
一本の線でつながった永続的な肉体ではないのです。
あなたが毎瞬、毎瞬、「いまここ」の「点」として、肉体を生み出しているのです。